ビブリア古書堂の事件手帖 〜扉子と不思議な客人たち〜(三上延)
「ビブリア古書堂の事件手帖 〜扉子と不思議な客人たち〜」を読みました。
以下、感想です。
久しぶりのビブリア新刊!
本編はすでに完結しているので、今回はキャラクターたちのその後が描かれている。
栞子と大輔の娘が登場するが、栞子が娘に物語を話すという流れなので、娘がメインというよりは栞子の周囲の人たちの話といった感じである。
ちなみに大輔は今回は不在のため、珍しく三人称視点で描かれた話が多い。
最近では一巻で一冊の謎解き、という形が多かったが、これは初めの方と同じように短編集である。それほど大きくない事件だけれど当人たちからしたら大きな出来事で、本と関わることで人生が少し変わった人たちの話だ。
短いながらもビブリア古書堂の面白さをしっかり残していて、このままシリーズが続いて欲しいと思った。
ビブリア古書堂の事件手帖は、大輔が文庫本に書き留めていた物語だった。
そのことはわかっていたが、栞子さんもそのことを知っていて読んだこともあるとは思わなかった。
本のことにしか興味を持たない扉子は栞子さんにそっくりだけど、それでは良くないと頑張る栞子さんがちゃんとお母さんになっていて微笑ましかった。
栞子さんと大輔が付き合い始めてから結婚するまでの時間が短過ぎて、この2人らしいと思った。
付き合う前から明らかに両思いですでに付き合ってるようなものだったので急ではないのだろうけれど。
外伝のような立ち位置なので少し不安はあったが、本編同様とてもよかった。