映画 マスカレード・ホテル
2019/1/18公開の映画「マスカレード・ホテル」を観ました。
以下、感想です。
原作は未読。
真正面や真横から広範囲を写すアングルが多く、縦横の線が強調されている構図になっていると感じた。
メインキャスト以外の顔も写ることから、ホテルには様々な人間がいるということも印象付けていたのかもしれない。
主演がキムタクと長澤まさみなので、フジテレビの遊び心がたくさん詰まっていた。
刑事ものということでミステリーなのかと思いきや、ホテルに宿泊する客たちや従業員の人間ドラマでもあり、そう思っていると実は至る所に伏線が張り巡らされているという、とても面白い作品だった。
宿泊客たちのキャラクターもそれぞれ個性的すぎて楽しい。
映画館で笑いが起きるほどだった。
ホテルのロゴマークが初めからこれでもかというほどに強調されている。
これは絶対に後々何かの手がかりになるな…と思いながら物語を観ていくことになるので、ようやく繋がった時にはやっぱり!という気持ちになった。
宿泊客が毎回有名な俳優さんだったので、サングラスを最後まで外さなかったのが不思議だった。
また、長澤まさみの回想シーンの中で女性の顔が映らないのも違和感があった。
ストーリーの伏線で…というよりは、キャスティングや映像表現によって犯人がわかる、という要素が強かったので、純粋な推理ものを期待していると少し期待外れになってしまうのかもしれない。
テレビドラマが好きな人にとってはとても楽しい作品だったと思う。
長澤まさみと小日向文世が真面目な会話をしているシーンが、ダー子とリチャードの狂言にしか見えなかった。