映画 翔んで埼玉
2019/2/22公開の映画「翔んで埼玉」を観ました。
以下、感想です。
もはや茶番としか言いようがない。
大人たちが全力で悪ふざけをしている映画である。
面白すぎて笑いが止まらなかった。
埼玉だけでなく、東京周辺の地名が多く出てくる。
もちろん都県の名前と位置関係が分かっているだけでも楽しめるだろうが、もっと細かい地名を知っているとより楽しめると思う。
さらに、その地域の特徴を知っていれば更に面白い要素がいたるところに散りばめられている。
ちょっとした台詞や表記がネタになっていたりするので、知らなければ見逃してしまうかもしれない。
都内の映画館で鑑賞したため、他の観客たちも周辺地域に詳しかったらしく館内の笑いが絶えなかった。
映画館で観る醍醐味の一つだろう。
私は埼玉県出身ではないので埼玉県民のあるあるネタには詳しくないが、様々な論争が勃発するので埼玉在住の方々にとってはもっと楽しい作品なのではないだろうか。
配役が豪華すぎるのも面白い。
主演が二階堂ふみなのでBL要素は強くないな...と思っていたら、まさかのGACKTと伊勢谷友介のキスシーンがあって驚いた。
しかもインタビュー記事によると、GACKT自らの提案とのこと。
出演者たちも楽しんでいたのだろうか。
簡潔に言ってしまえば埼玉が東京に虐げられていた話であるが、埼玉だけでなく千葉も同じ立場なのである。
埼玉県民と千葉県民が対立しているところを見たことはなかったが、実際にも論争が行われるのだろうか。
海の有無や「東京〜」という施設が多い点、更に成田空港がある点を考えると、確かに千葉の方が若干優位に立っているような気がしなくもない...のか?
とはいえ東京からのアクセスを考えるとどっちもどっちだし...と、よくわからないことを考えさせられる映画である。
埼玉vs千葉だけの話かと思いきや、茨城や群馬に至っては埼玉以上の扱われ方だった。
群馬はあれでいいのか...。
ある意味では県の特徴をわかりやすく(悪い方向へ誇張しすぎだが)説明してくれているように受け取れなくもない。
埼玉の各地域のリーダーが集まって埼玉の良さをアピールしようとするも結局何も推せない流れが好きだった。
他県民からすればいいところはたくさんあると思うが。
草加せんべいが食べたくなった。
昔の論争はすべてがオーバーに描かれているが、出身地対決はリアルすぎた。
「弱い!」の台詞に吹き出してしまった。
そして、現代の論争も同時に描かれるのがまた面白かった。
埼玉・千葉から東京への入り口が亀有なのも笑ってしまった。
旅行で埼玉に行くと、たしかにどの電車に乗っても池袋へたどり着くのである。
とても納得してしまった。
本編の面白さに加え、EDもまた面白い。
完全に自虐ネタなのが良い。