ものがたりに栞をはさむ

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様々な「ものがたり」を楽しんで個人的な感想をのんびり書いていきます。好きな作品を誰かと分かち合えたらいいな。

日テレ土曜ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』

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3/23放送の日テレ土曜ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」第10話を観ました。

以下、感想です。

 

 


 

坂口健太郎の、やりきれない気持ちを表現するときの演技がとても良い。

 

幼馴染が刑務所内で自殺した事件と繋がる事件が起こり、関係者たちの心をえぐる。

容疑者の友人、被害者遺族、 その事件を追うジャーナリスト。
冤罪事件に対する感情はそれぞれの立場で全然違う。

 

刑事裁判では当然、真実を明らかにするべきだとは思う。
そのために検事が犯罪の証拠を集め、弁護士が弁護をする。それぞれ上がってきた情報を元に、裁判官が公正な判断を下す。

だが、証拠が不十分だとしても裁判官は何らかの判断をしなくてはならない。

弁護士目線、検事目線、刑事目線でドラマの内容は大きく変わってくるが、冤罪を防ぐために一番重要な立場は裁判官なのではないかと感じた。

 

 

 

冤罪の被害にあった人が警察や検事への復讐のために犯罪を犯すことはあるのだろうか。
大きな事件でなくとも、痴漢だと疑われて罪に問われる人は多いのだろう。
中には示談金目当てで嵌める人もいるかもしれない。

そんなことで人生を狂わされたら復讐したくもなるだろうが、恨むべきはその女性ではないのか。

 

事件に関しては、謎の残らない綺麗な終わり方だった。
犯人を追い詰める時の坂口健太郎の演技がとても良かった。
犯罪の動機も、もちろん許されることではないが理由があったのは良かったと思う。

 

全体的に暗い事件が多かったが、明るめのキャラクターが多くテンポも良かったので観やすかった。